きなこを送って
今日はきなこの火葬の日でした。
まず、このブログは私の精神安定剤兼、きなこのことを忘れないよう毎日の記録を残すために書いていたので
きなこを送り出した今、毎日更新はお休みとさせていただきます。
ありがたくも見てくださっている方もいらっしゃるようで、こんなメンタルがアレなブログを今まで読んで下さりありがとうございました。
(↓記事続きます ほぼ文字とポエミー♪)
前日。
ドライアイスで半分冷凍状態だったきなこ。
火葬会社の方曰く、身体が凍ってると骨が崩れちゃったりするらしいです。
なので、火葬の前に解凍してやらねばなりません。
冷気のこもったダンボールからきなこを出してやります。
安置されている間、ドライアイスや霜避けのタオルに覆われて顔しか見えなかったので、きなこのふわふわの全身すがたに久しぶりに会えました。
私の机の上に安置し、遺毛をいただいたり、おひげを頂戴しました。
なんだかヒゲを切った時にものすごい罪悪感を覚えました。大事な感覚器官切っちゃって申し訳ないような…。お返しすべきかどうすべきか最期まで迷いました。(結局返しそびれてもらっちゃいました。ごめんねきなこ、大事にするから)
ちょっとだけ、爪ももらいました。
遺毛についてははさみで頂戴するのも良いのですが、ファーミネーターを使うのも良いように思います。
部屋の温度の関係で、最終的に床の上に安置し、その晩はきなこの隣で眠ることにしました。
お世話をしていた時のように、地べたに枕置いて、きなこの顔を眺め、手を握り、身体をなでてやりながら、最期の夜をじっくり噛み締めながら、過ごしました。
実際は「生き返ってよ」って思いながらボロ泣きしてましたが。
当日。
8時か9時に起きたかな、最期に身繕いしてあげたり、一緒に写真を撮ったりして過ごしました。
身体は死後硬直があるものの、冷凍っぽさは抜けてました。良かった。
友人が贈ってくれたお花が届いたので、こちらも供えてあげます。火葬前に見せてあげられて良かったです。ここまでしてもらえて、本当に幸せものな猫です。。。
きなこには前日のうちにお手紙を書いていたのですが、ふと思い立ち、新たに手首にリボンを巻いてやりました。最初は単に「可愛いだろう」と思って首にまこうと思ったんですが、最期息苦しかったきなこにとって首まわりが煩わしいのは可哀想かなと思い、手首にしました。
そのリボンにきなこの名前と、「わすれないでね」と書きました。
これ、本当ーーーーーーーにやっといて良かったなと思います(後述)
火葬の業者さんから連絡が来たので、きなことお花をダンボールに入れて家を出ます。
お外が大好きで、お散歩が大好きだったきなこ。
ぐるっと外回りに歩きながら、お外の空気を味わわせてあげました。
生きている間、きなこが行きたがっていたけどノミダニが不安で行かせてやれなかった草むらも、見せてやりました。
我が家は初代うさぎちゃんを送り出した時からずっと、移動式火葬車のサービスに火葬をお願いしております。
担当の方にご挨拶をし、最期にきなこの遺体をぎゅっと抱きしめ、お別れしました。
お手紙をきなこに持っていってほしかったのですが、紙は舞い上がってしまうので燃やせないとのことでした。
きなこが自分が誰か忘れちゃわないよう、迷子にならないようにという思いを込めて書いた手紙だったので、一緒に燃やせないのは残念でした。でも仕方ありませんよね…。
しかし、手首に巻いたリボンは止められませんでした。そこには名前もメッセージも添えてあるので、これがあれば手紙の代わりにもなるし、きなこは迷わないで済むだろうと思うことができました。
いずれ虹の橋で再会した時にも、目印になってくれると思います。
他、お花と、カリカリを供えさせてもらいました。とろリッチを持って行ってたのに、エサの上に出してやるのを失念していました。不覚です…。
一度家に戻り、焼き上がりを待ちます。
1時間半ほどして連絡があり、お骨上げに行きます。
網の上に、きれいな白い骨になったきなこが居ました。お腹のあたりに茶色いカサカサしたものがあり、それはどうやらウンチらしいのです。え、こういう風に茶色いままで残るんだとびっくりしました。
欲張りな私は少しでも多くのきなこのかけらと一緒にいたかったので、骨壷いっぱいに骨を拾わせていただきました\(^o^)/
お菓子の詰め放題みたいでした。業者の方が骨を慣らし、もっと入るように手伝ってくださいました。
拾いきれない細かいお骨や灰は、ちりとりで集め、保管し、業者さんの合同供養碑にて供養してくださることになっています。
こうして、きなこの火葬は終わりました。
これで一区切りついた。とは思います。
火葬の際、この写真を遺影として持って行っていたら、
これを見た業者の担当の方が「本当に可愛いですね」と心から褒めてくださって、とても嬉しかったです。きなこが褒められるのは、自分が褒められる以上に嬉しいです。
他にも、穏やかな顔ですねとか、幸せだったね、等、優しいお言葉を沢山かけていただいて、とても感謝しております。そういった心遣いや言葉のひとつひとつが心に染みますし、きなこも嬉しがっていると思います。きなこが嬉しいことは、私も嬉しいんです…。
昼からは母と買い物にでかけました。
この二ヶ月、ずっときなこの介護につきっきりだったので、こうして外出するのは本当に久しぶりです。自分でも、気晴らしになればいいなと思いました。
しかし、ショッピングモールで母とわかれて一人になった時、どうしても悲しさがこみ上げてきて、人前なのに涙が零れそうでした。
家に帰っても、きなこは待っていてくれない。今もきっと私の傍に居てくれているけど、姿は見えない。スリスリもたっちもしてくれない。
楽しそうにショッピングしている周囲の世界がまるで別世界のように感じられ、これが現実じゃないように感じられました。
これは夢なのか、はたまた、きなこが元気に生きている別のパラレルワールドみたいなのがどこかにあって…、みたいな、変な妄想ばっかりしてしまいます。
ペットロスってきついな、こういうことか…。と、つくづく実感しました。癒える日は来るんだろうか。来ないだろう、来ないだろうな。
親戚のおばあちゃんも、本当にごく最近、きなこの数週間前くらいに大切なワンちゃんを亡くしたそうです。
おばあちゃんのことも心配です。
しんどすぎるので、ペットロス書籍でおすすめに挙がっていたこんなご本を借りてきました。読みます。ペットロスのごほんは沢山あると思うので、気持ちが落ち着くまではこれ以外も読みます。
この2ヶ月、きなこも頑張ったけど、自分で言うのもなんですが私も頑張りました。
ちょうど仕事の引き継ぎがあり、そんな柄でもないのに人に指示したり管理する立場になってヨシなんとか頑張るぞと思っていた矢先にきなこが倒れて。
引き継いだ仕事がわからない、わからないけどやらなきゃ、私が休むと代わりがいないから倒れられないというプレッシャーと、半身のきなこが居なくなってしまうという大きな不安。よく鬱にならなかったなと思います。いやなってるのかもしれないけど。今受診したら確実に診断下る気もするけど。
それでもなんとか途中でくじけず乗り越えました。
きなこが頑張ってたから私もがんばれました。きなこがくれた二ヶ月、一生懸命頑張りました。人生観も大きく変わりました。
だから頑張ったご褒美に、夢の中でいいので、きなこに会いたいです。
きなこに会いたいです…。
もうちょっと精神が落ち着いたら、エイズ猫のこととか、自分なりにまとめて綴るかもしれません。
他の猫ちゃんのこととか、はたまた猫の絵を描いたり、ポエム()吐き出したくなったら、書きに来るかもしれません。
今でありがとうございました。